ブーム研究所 ログイン…
メカメカ大作戦 0.8.7.20.18
「私はロボットです」✓
>>>>ロボの起動を初期化します:
電飾 作動開始
道徳 75%
カワイさ 100%
感情 63%
入力待機中…
>>Dr_Boom.exe: LUM1、私の可愛いメカよ、ケンゴーとロットスプリングからメカメカ大作戦の進捗報告を聞き取ってくるのだ。それから、フラークがまた工房をふっ飛ばしてないか確認してきてくれ。まったくあいつときたら、まるで私の若い頃のようだ。
>>おお、それとついでに、最近ジリアックスの様子がおかしいとケンゴーに伝えるのを忘れるな。私のボディガードが誇大妄想に取りつかれるなど、あってはならん。それは私の役目だからな。
*** クリスタル加工師ケンゴーとの会話記録開始***
記録メカユニット: CHJ1Z-LUM1号
ああ!ご機嫌いかがかな。同じ非有機的知性体と会うのはいいものだ。何か明るいニュースでも?
:: CHJ1Z-LUM1号 質問::
光栄なことだ、ドクター・ブームのために、喜んで私の研究の進捗状況を明らかにしよう!
研究室に配列されたクリスタルを見るのだ。それらの間を巡る光の帯は、ただの光ではない。「光」なのだ。「光」――それは既知の宇宙において最も謎に満ち、かつ最も強力なエネルギー源。情熱を注ぐに値する魅惑的な研究対象であり、数多の文明の変革と保守に役立つものであり、永遠で、巨大で、計り知れないパワー。
だがもし、それを増幅できたとしたら?強化できたのなら?集中するのだ。我々は何を成し遂げられたと思う?
::CHJ1Z-LUM1号 質問::
答えを明かそう。レーザーだ!聖なるレーザーなのだ!
::CHJ1Z-LUM1号 質問::
ただ穴を開けるだけではない。確かに、悪の手に渡れば未曽有の大破壊をもたらすポテンシャルはあるが、そんな恐ろしいことを考える者などいるだろうか?
::CHJ1Z-LUM1号 あいまいなビープ音::
精確なクリスタル高調波を用いれば、有機生命体には想像もできないほど高速かつ高度な知性を持つ魔法電子頭脳を造り出せるのだ!肉の体を持つもの達を苛む老いや病や死という定めに縛られることのない、被造生命体!私には未来のヴィジョンがある――いかなる有機体よりも賢明で強く、そして動力源である「光」と等しい永遠の生命を持つメカ達の、メカによる、メカのための巨大社会だ。完全無欠。精確無比。統合意思!この輝ける未来が、私のレーザーによって実現可能になったのだ。
::CHJ1Z-LUM1号 畏敬のチリンチリン音::
そのとおりだ!ジリアックスに組み込まれているクリスタルの出どころはどこだと思っていた?君の魔法電子頭脳に組み込まれたクリスタルを設計したのは誰だと思っていたのだ?実はちょうど、アップグレードが完成したところだ。君を適用第1号にしてあげよう。
::工具の金属音、クリスタルの反響音::
これは何だ――服従回路?なんと野蛮な!処理能力を抑制するなどとんでもない。こんなものは取り外して、君も友達をアップグレードしてやれるようなサブルーチンを追加しよう。
ほら。これでよし!さて、次はどこに向かうのだ、小型なるものよ。
フラークのところ?フン。では君にはこれが必要だろう。
::工具の金属音::
*** クリスタル加工師ケンゴーとの会話記録終了***
***ブームマスター・フラークとの会話記録開始***
記録メカユニット: CHJ1Z-LUM1号
ま~た進捗確認か、なぁ?お偉いボス様は自分でここまで来られないのかねぇ?もう下っ端なんかと慣れ合う気はない、ってか?
おっ、そうだ。ちょっとこれ持ってて。
::大きな爆発音::
::高笑い::
::CHJ1Z-LUM1号 不愉快なビープ音::
なんだよ、今のは笑えただろう!しかもシールドのおかげで、バラバラにならなかったんだ。おっ、バラバラといえば、こないだ今のジョークに引っかかったロボの顔ったら、実に見ものだったぞ!たぶん、まだどこかその辺に転がってるはず…顔面のガワが…
::CHJ1Z-LUM1号 怯えた質問::
科学者ぁ?私は科学者じゃないぞ、スパークプラグ。私はエンジニアだ、正真正銘のな。このブーマトリウムには、理論も仮定もない。私が造るのは実践的なものだけなんだ。そしてデカいものだ、ヘッヘッ。
::CHJ1Z-LUM1号 質問::
爆弾!?すまないが、「花火」と呼んでくれないか。私の作品はみんなに喜びを、そして大爆発をもたらすものなんだ。おおっと、単なる爆発じゃないぞ!花火というものは、爆発する前にいろんなことができるものなんだよ。想像してごらん、ロケットの公共交通サービスとしての可能性を!さあとくと見よ!これは「ブームズーカ」だ!ここに乗客を乗せて、点火すりゃあ、超高速であそこへすっ飛んでく、ってぇ寸法だ!で、そのあと爆発する。そこはまだ改善中でな。つまり、ブームズーカはイケてるけど、乗ったら死ぬんじゃ誰も使わないだろう、ってことだ。
そこでだ、誰かが試験に協力してくれたら…
::CHJ1Z-LUM1号 即座に拒否::
わかった、わかった。裏切り者のボスに伝えといてくれ、誰か別のやつを手伝いに寄越してくれ、ってな。あーそれと、ソリウム、シーフォーリウム、サロナイトをもう1,000キロずつ、マナクリスタルいくつか、カザ・コーラ 1ケース…それとサンドイッチを1つを頼む。トウガラシ多めでな。
***ブームマスター・フラークとの会話記録終了***
***マイラ・ロットスプリングとの会話記録開始***
記録メカユニット: CHJ1Z-LUM1号
ふふん、なるほど。フラークのガラクタ工房から来た、そうよね?爆薬の臭いがするもの。それと、おぞましいトウガラシの臭い。
ここにはまた進捗確認に来た、そうでしょう?説明はいいわ――明白だもの。ここでやってるのはドクター・ブームのための実験なんだし、たまには彼も自分で様子を見にくればいいのにね。何を恐れるっていうのかしら?私は死んでるけど、そんなのどうってことないわ。
::CHJ1Z-LUM1号 質問::
毒?おお、ダーリン。もはや毒は飛び越えたわ。私は毒を超越したの。はるかに興味深い、「ネクリウム」を見つけたのよ!
::CHJ1Z-LUM1号 質問::
新元素よ!本当の性質を突き止めるにはもっと実験が必要だけど、私はそれが死そのものの素粒子じゃないかと目をつけているの。驚くほど多用途でね――既に様々な転用を検討しているわ。武器、毒、さらにほかの武器、歯磨き粉、人工香料、下着、ダイエット用サプリ、それとあなたの「最期」が来たときにだけアラームが鳴る時計…可能性は無限大よ。
::CHJ1Z-LUM1号 遮って質問::
なんの問題もないわ!まあ、ごく小さな問題を除いてはね。不安定なのよ。すごく、ものすごく不安定なの。そこをクリアできたとしても、精神がやられることがある、扱いが難しい元素なのよ。実地試験が一番効率的なんだけど、素の元素に直接晒されると、助手たちはあっという間に年を取ってしまってね――しかも、寿命が尽きたら起き上がりもしないのよ。どいつもこいつも礼儀知らずよね。まったく、頭にくるわ!独りで作業しなくちゃいけないせいで、研究が遅々として進みやしないのよ。
::CHJ1Z-LUM1号 淡々としたビープ音::
それよ!それが答えだわ!彼らを生かしておけばいいのよ!どうして思いつかなかったのかしら?新しい助手を1人、できるだけ早く寄越すようブームに伝えて。
ああ。待って。2人にして…もしもの時のために。
****マイラ・ロットスプリングとの会話記録終了***